天理教と雅楽 其の五

その後、各地方に点在する部内教会でも大和舞を行うようになり、その普及のため講習会が開催され、これを契機に教団内で雅楽への関心が高まっていった。

この頃からおつとめ(1)の復元とともに「神の御国」は昭和8年春、廃止となる。祭儀との関係により取り入れられた天理教の雅楽も、月次祭の奉仕としての雅楽は当然であるが、音楽としての雅楽にも関心が高まり、大正10年頃にできた河原町大教会の雅韻会のように各教会ごとに愛好者が雅楽会を組織するようにもなり、講習会、演奏会が各地で開かれるようになる。

教会本部でも、大正12年2月には、第一回の雅楽講習会を開催しており、その最終日にあたる2月11日には、第一回雅楽演奏会を参拝場(?)神殿(?)_(現在の会議所)を会場に開催している。これは、昭和5年頃まで、毎年、開催されている。


(1)三原典の一つであるみかぐらうたを行うこと。

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