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1月, 2013の投稿を表示しています

中山みき・その生涯と思想

天理教の教祖「中山みき」をテーマにした著作である。内容は、中山みきをめぐる教団内部と外部の研究者による論文および鼎談から構成されている。 これまでは天理教の教祖を扱った著作や論文は数多くあり、教団の内と外どちらかの立場からも様々な議論がされていた。本書は、その教団の内と外双方の立場か らの論文が一冊にまとめられている。 池田士郎・島薗進・関一敏という有名な宗教研究者によって書かれた著作ですので、大変興味深い…

大本教 民衆は何をもとめていたのか

1月6日にEテレで「大本教 民衆は何をもとめていたのか」という番組が放送されました。 なかなかおもしろかった。というのが素直な感想です。 ちょうどコメンテーターとして出演されている安丸良夫先生の『出口なお』朝日選書。を読んだばかりだったので、内容についていくこともできましたし、考えさせられる箇所も多かった。 下記にNHKのホームページの記事を記載しておきます。 http://www.nhk.or.jp/nihonjin/schedule/0106.html 幕末から明治維新後、各地でうまれた民衆宗教。なかでも大本教の開祖・出口なおは、近代化のなかで疎外された民衆の声を「お筆先」で表し、「立て替え」「立て直し」と呼ばれる独自の終末観を唱えた。これを引き継いだ出口王仁三郎は皇道主義のもと、大正維新、昭和維新を掲げ、秋山真之ら海軍上層部にも信者を獲得、飛躍的に教団を拡大していった。しかし、特高警察によって2回にわたる弾圧を受ける。 大本教は、明治維新後の近代化をどのようにとらえていたのか。なぜ国家から危険視されたのかー。 番組では北海道大学准教授の中島岳志さんが亀岡、綾部など大本教ゆかりの地を訪ね、近代日本の民衆思想に分け入り、弾圧事件の真相に迫る。  【出演】中島岳志(北海道大学准教授)、安丸良夫(一橋大学名誉教授)、島薗進(東京大学教授)、三宅民夫アナウンサー