2013/09/02

宇佐神宮、またトラブル

標題のような記事を見つけたので、転載します。
どの世界でも世襲制というのは問題があるのでしょうか?世襲の反対の意味ってなんなんだろう…

http://mainichi.jp/area/oita/news/20130901ddlk44040277000c.html


宇佐神宮、またトラブル 世襲家長女が神職告訴 業務中に傷害容疑?宮司は否定 /大分
毎日新聞 2013年09月01日 地方版
 宇佐神宮世襲家長女の到津克子(いとうづよしこ)権宮司(45)が、全治3週間のケガを負わせられたと して同神宮の神職を傷害容疑で宇佐警察署に告訴した。神職は「克子さんが自分のICレコーダーを勝手に持ち出そうとしたので止めただけ」と反論している。 業務中のトラブルだけに、他の神職や巫女(みこ)に与えたショックは大きい。
 告訴状によると、神職は7月22日午後4時過ぎ、同神宮神宮庁(社務所)で勤務していた克子権宮司の左手をつかみ、ねじ曲げるなどし、頸椎(けいつい)捻挫などの傷害を与えたとしている。
 克子さんの代理人の弁護士は、神職のICレコーダーを取ったのは、克子さんの発言を盗聴しようとしてい たからだと説明する。この点について、弁護士が神宮側に調査を求めたところ、穴井伸久宮司は「他人の私物を持ち出そうとする行為に問題があった。神職は録 音はしていないと言っている」と文書で回答した。
 克子さんと神宮側は「宮司」の地位を巡って対立し、訴訟にまで発展。5月に最高裁で克子さん側の訴えが 棄却され、決着した。その後、克子さんはほとんど出勤せず、神宮側は「無断欠勤だ」と批判。克子さん側が「(自らを宮司として認めていないため)仕事がで きる環境ではない」と反論する事態に。神宮側が6月13日付で職務命令を出したため出勤したが、克子さん側は「重要な任務である祭典などの日程も知らされ ていない。境内に住んでおり、出退勤について形式的な規則に拘束されない」と訴えている。

2013/03/15

神は人間の弱さの産物


CNNで興味深い記事を見つけましたので、掲載しました。
それにしても科学者らしい論説だとあらためて思いました。
科学的に実証できないことは認めない。というスタンスでしょうか。
これも一つの宗教に対する見解でしょうから、良いのですが、アインシュタインが言うと説得力があるように思える…
それよりもイーベーのオークション開始価格が300万ドルというのは高すぎると思うのは私だけでしょうか。


「神とは人間の弱さの表れにすぎない」――。物理学者アルバート・アインシュタインのそんな宗教観を記した直筆の手紙が、8日からインターネットオークションサイトの米イーベイで競売にかけられる。
手紙はアインシュタインが死去する1年前の1954年、ユダヤ人哲学者エリック・グートキンドの著書に対する反論として、ドイツ語で書かれた。この中でアインシュタインは「私とって神という単語は、人間の弱さの表現と産物以外の何物でもない。聖書は尊敬すべきコレクションだが、やはり原始的な伝説にすぎない」と記している。
自分たちを選ばれた民とするユダヤ教の選民思想にも反論し、「ユダヤ教は、ほかのすべての宗教と同様に、最も子どもじみた迷信を体現したものだ。私もユダヤ人の1人であり、その精神には深い親近感を覚えるが、ユダヤ人はほかの全ての人々と本質的に異なるところはない。私の経験した限り、ほかの人間より優れているということもなく、『選ばれた』側面は見当たらない」とした。

この書簡は2008年5月に英ロンドンでオークションにかけられ、米紙ニューヨークタイムズによれば、科学と宗教をめぐる論争に火をつけた。この時の落札価格は40万4000ドル(約3200万円)だったが、今回のイーベイのオークションの開始価格は300万ドル(約2億3500万円)に設定されている。

2013/03/09

宗教の哲学

宗教学に関わらず宗教一般に関心のある方におすすめの一冊です。
ジョン・ヒック
宗教の哲学」勁草書房


宗教多元主義のジョン・ヒックです。宗教学では世界的に有名な先生です。
とにかくおすすめの一冊です。日本語に著作は数冊翻訳されており、多元主義など日本の研究者に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

2013/02/05

宗教のレトリック


「宗教のレトリック」 中村圭志著 文章技法がもたらす心理作用

というこの著書の書評が日本経済新聞に掲載されていました。
評者は橋爪大三郎氏
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO51030200W3A120C1MZC001/
以下は抜粋です。


宗教学者中村圭志氏の手にかかると、キリスト教も仏教も儒教もイスラム教も道教も、レトリックの塊(かたま)りであると明らかになる。

 レトリックとは、直喩/隠喩/換喩/提喩/誇張/対比/列叙/逆説/…といった、文章技法の総称。レトリックに詳しい中村氏はこれら素材別 に、さまざまな宗教のテキストを料理し、10章に仕上げた。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に」(イエスの説教)は対句。「善人なほもて往生をとぐ、 いはんや悪人をや」(歎異抄)は逆説。本書はさながら「世界の宗教レトリック大全」である。
 宗教学者はそもそも、逆説めいた存在だ。いっぽうでさまざまな宗教を、客観的・学問的に考察する。特定の宗教にとらわれるわけにはいかな い。だがもういっぽうで、宗教が人びとをとらえる強烈な磁力の核心に迫っていく。それには宗教にひきこまれる瀬戸際まで、身を乗り出さなければならない。 著者はこの矛盾を、どう引き受けようとするのか。
 本書は宗教を、かずかずのレトリックの心理作用が人びとがとらえる働きに、還元する。そして、さまざまな宗教のテキストをばらばらにし、レ トリックの技法に従って配列する。こうした相対主義の手順で、宗教は安全で無害なものになる。レトリックなら文学者におなじみで、その作用もたかが知れて いる。だが宗教は、レトリックに還元できるものなのか。
 著者はこうも言う。《我々はみな、自分が世界の中にどうやって…生まれ出るのか、その不思議さをうまく理解していない》。こうした《実存の神秘》や《文化の恩寵(おんちょう)》は曖昧にしか意識できないから、《神仏の存在》を空白のように確保しておくのだ、と。
 『信じない人のための…』シリーズの著者でもある中村氏は、信じないことにこだわっている。信じさせる宗教の力に、それだけ深く魅了されて いるとも言える。レトリックは、宗教の強烈な磁力から中村氏を隔てる防護柵のようなもの。こうした逆説的な仕掛けを必要とするほど、宗教はパワフルなので ある。その威力の輪郭を本書は、読者に届けてくれている。

2013/01/27

中山みき・その生涯と思想

天理教の教祖「中山みき」をテーマにした著作である。内容は、中山みきをめぐる教団内部と外部の研究者による論文および鼎談から構成されている。

これまでは天理教の教祖を扱った著作や論文は数多くあり、教団の内と外どちらかの立場からも様々な議論がされていた。本書は、その教団の内と外双方の立場か らの論文が一冊にまとめられている。

池田士郎・島薗進・関一敏という有名な宗教研究者によって書かれた著作ですので、大変興味深い…

2013/01/07

大本教 民衆は何をもとめていたのか

1月6日にEテレで「大本教 民衆は何をもとめていたのか」という番組が放送されました。
なかなかおもしろかった。というのが素直な感想です。
ちょうどコメンテーターとして出演されている安丸良夫先生の『出口なお』朝日選書。を読んだばかりだったので、内容についていくこともできましたし、考えさせられる箇所も多かった。

下記にNHKのホームページの記事を記載しておきます。
http://www.nhk.or.jp/nihonjin/schedule/0106.html
幕末から明治維新後、各地でうまれた民衆宗教。なかでも大本教の開祖・出口なおは、近代化のなかで疎外された民衆の声を「お筆先」で表し、「立て替え」「立て直し」と呼ばれる独自の終末観を唱えた。これを引き継いだ出口王仁三郎は皇道主義のもと、大正維新、昭和維新を掲げ、秋山真之ら海軍上層部にも信者を獲得、飛躍的に教団を拡大していった。しかし、特高警察によって2回にわたる弾圧を受ける。 大本教は、明治維新後の近代化をどのようにとらえていたのか。なぜ国家から危険視されたのかー。 番組では北海道大学准教授の中島岳志さんが亀岡、綾部など大本教ゆかりの地を訪ね、近代日本の民衆思想に分け入り、弾圧事件の真相に迫る。

 【出演】中島岳志(北海道大学准教授)、安丸良夫(一橋大学名誉教授)、島薗進(東京大学教授)、三宅民夫アナウンサー